気をつけたい自分で時計のベルトを交換するときの注意点

腕時計のベルトはホームセンターでも売られています。ほとんどの商品には作業に必要な簡易工具が付いていますから、それだけ買ってくれば自分で交換作業ができてしまいます。商品の素材は革製、樹脂製、金属製とひととおり揃っていて、色形ともに豊富なので気に入ったデザインを見付けるのは比較的容易です。注意点をあげれば、いくつもの幅のサイズが存在すること。一般人が目測で判断するのは難しいため、そこだけはきちんと調べる必要があります。と言ってもやることは簡単です。大抵の売り場には幅を計るためのゲージが備え付けられていますから、それを使って自分の時計に適合する商品を見分けるだけ。定規で測るのではなくて、専用のゲージを当てて緩過ぎずきつ過ぎもしないぴったりの幅を見付けます。少し細くても入れば良いという考えで、適合サイズよりも小さい商品を購入するのはお勧めできません。1mm小さいだけで違和感を抱き、2mm小さいと明らかにぶかぶかで見た目も滑稽に見えてしまいます。

ベルトの固定原理と作業上の注意点

一般的にはケース一体デザインのものも革製のものも、外せるタイプであればケースに固定する方法はみな同じです。押しバネが中に入った軸が一端に取り付けられ、軸の両端をケースにあけられた穴に差し込むことによってケースに固定される仕組みになっています。従って、ケースから外す時も取り付ける時も、軸のバネを一度縮める必要があり、これがベルト交換時に行わなければならない唯一の作業らしい作業です。当然ながらバネは強力で、これを素手で外すことはまずできません。そのために商品には工具が添付されている訳ですが、外れた瞬間に勢い余って手元から飛び出すことがあります。軸の長さは2cm程度で直径は1mm前後です。素材が金属製なので、状況によってはホットケーキに突き刺さるほどの勢いを持ちます。安全のために、近くに誰もいない環境で、できればゴーグルをして作業するのが理想です。たいていは予備の軸が付いてくるのが普通ですから、万一紛失しても問題はありません。しかし、軸が飛び出す可能性のある方向に空の段ボール箱などを置いて作業するとなお安心です。

取り付け時に気を付けるべきポイント

時計を何本も持っている人なら見本があるので困ることはないかも知れませんが、作業に入る前に元の姿を写真に撮っておくことをお勧めします。これはオリジナルの外観を記録に残すと言った回顧主義を押し付けるものではありません。どちらを12時の位置に取り付けるのかを忘れないためです。腕時計のベルトはその素材に関係なく、二つに分離できるタイプは引っ掛けられる方が12時側にくるのが普通です。革製で言えば金具が付いている方が12時側。構造的には6時側に並んだ穴の位置で長さを調節するようになっています。逆にすると片手で留めるのが困難になるためです。これに対して、分離できないタイプは12時側を手前に折り畳むようにして留めるのが理にかなった構造で、実際にそのようになっています。この事実を知らない場合、特に分離型から一体型またはその逆へと付け替える場合、方向を逆にしてしまうことがありますから気をつけてください。